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豊田山岳会60周年特別企画


by toyotaalpine2

 初めての“登山”は、2008年夏、よくあるように友人に誘われてのバスツアーでの富士山でした。それまでは小学生の頃の猿投山、子供のキャンプでの八曽山程度しか記憶にありません。八曽山がしんどかった!のを覚えています。

 深く考えずに参加した富士山ですが、参加者の平均年齢70前後程、ガイド(添乗員?)二人のうち一人は素人の学生アルバイトでした。このバイト君は途中の休憩時に迷子になり失笑を買いましたが、、

 ともあれ、無事吉田口5合目に到着しますが、ずっと小雨が降り続いていました。最初からレインウェアです。結局翌日下山するまで、降りっぱなし。

 同行者が高齢者ばかりなのでペースは超スローで、おかげで高山病もほとんど無し。途中で例のバイト君の行方不明騒動以外はスムーズでした。山小屋に着きましたが、例のごとくすし詰めで、しけた布団1枚に3人寝る羽目に。

 また、湿気のおかげで羽虫がすごく、うっとおしい。同行者は就寝5分後には高いびき、おかげでこちらは朝2時の起床まで一睡もできず。

 深夜に起床し一応頂上へ向かうが、ずっと雨。当然ご来光もなし。しかも頂上店の気温計は、ほぼ0度。防寒着の用意もなく濡れたレインウェアのみ。頂上の店にストーブがはいっていて助かりました。

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というわけで、さんざんの初登山。同行者は会えば“ご来光、ご来光”と呻きますが、夏の富士山には2度と行く気はありません。

 山登りが嫌いになったわけではなく、二人の共通の友人に県岳連の河野さんがいて、他の友人2人も加わり2011年から夏~秋に山小屋1泊の登山を始めました。木曽駒ケ岳、鳳凰三山、蝶ケ岳、奥秩父~金峰山等、赤岳、仙丈ケ岳、権現岳、と続き2019年は八経ヶ岳、でした。

 名古屋の建設会社を定年退職、豊田の実家にリターンした2013年、スカイホールで会のポスターに運命の(?)出会いをし、集会を見学し速攻で入会。最初の2年後頃から仕事が、不規則で予定の立たない状況になり山行、トレーニングも計画的にできなくなり、歯がゆい思いをしてましたが、今年4月から規則的で、きちっと休める状況になり、心と肉体を、入れ替えている最中です。

 皆さん、改めて宜しくお願いします。m(_ _)m

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# by toyotaalpine2 | 2020-02-07 09:00 | 山への想い

山ご飯/杉本

 私が豊田山岳会に入って最初のテント山行は、マイヤースキー場をベースにした濁河温泉のアイスクライミングだった。その日の食事担当は森下さんで、夜はきりたんぽ鍋、朝はオープンサンドイッチだった。山できりたんぽ鍋が食べられることが衝撃だった。また食材はカットし1回分ずつ分けてある。手際の良さも勉強になった。私の山ご飯の原点は森下さんである。  ここからは合宿で好評だった山ご飯のレシピと、食材の効能を紹介したい。        

2015冬合宿(八ヶ岳山域)                          
<鮭のホイル焼き>                                    鮭切り身 1                      

 ・シメジ 1/10

 ・バター 1かけ

 ・レモン 1枚

材料はアルミホイルで包み冷凍しておく。

フライパンに包んだアルミホイルを並べ、弱火でじっくり焼く。


鮭に含まれるアスタキサンチンは、レモンを添えて食べると抗酸化の効果が増す。鮭は疲労回復効果が高い。

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2017年春合宿(白馬山域)

<アヒージョ>

 ・冷凍ムール貝

 ・タコ

 ・エビ

 ・トマト

 ・ブロッコリー

 ・マッシュルーム

 ・にんにく

 ・オリーブオイル

 ・アヒージョの素

 ・ゆでたパスタorごはん

ムール貝、タコ、エビ、ブロッコリーは冷凍しておく。

フライパンにたっぷりのオリーブオイルとスライスしたにんにくを入れ、ムール貝、タコ、エビ、マッシュルームを入れる。

火が通ったらトマト、ブロッコリーをいれ、アヒージョの素を入れて出来上がり。

具を食べ終えたら、ゆでたパスタorごはんを入れる。ごはんの場合はチーズを入れるとリゾットになる。

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ムール貝から出るダシは旨味たっぷり。

タコ、エビにはタウリンが豊富で疲労回復効果があり、トマトやブロッコリーと一緒に食べると活性酸素の除去効果が更に高くなる。低カロリー高タンパク質。

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2018年春合宿(立山山域)

<キムチ鍋>

 ・豚肉ロース

 ・白菜

 ・ネギ

 ・えのき茸

 ・豆腐

 ・キムチ鍋の素

 ・うどんorごはん

 ・チーズ

豚肉、ネギ、えのき茸、うどんは冷凍しておく。えのき茸は冷凍すると旨味が増す。鍋に全ての具材を入れる。豚肉に火が通ったらキムチ鍋の素を入れる。

具材を食べ終えたらうどんを入れる。

ごはんの時はチーズを入れると洋風おじやになる。


豚肉にはビタミンB1やミネラルが豊富で疲労回復効果がある。ネギにはアリシンが多い。標高の高いハード山行は身体が浮腫みやすくなるアリシンは血液循環を良くし身体を温め浮腫みを減らす。また、ビタミンB1の吸収を促す効果もある。

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2019年春合宿(月山)

1日目 チーズ、アヒージョ、バケット、青菜炒め炒菜、ポトフ、パスタ

2日目 オープンサンド(朝)

はんぺん、ウインナー、鶏野菜炒め、ピーマン炒め、白菜鍋、うどん

3日目 餅入り蟹雑炊(朝)

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<青菜炒め>

 ・小松菜

 ・にんにく

 ・旨味シャンタン

胡麻油にみじん切りにしたにんにくと小松菜をさっと炒め、旨味シャンタンで味を調える。

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 小松菜には、鉄分、βカロチン、カリウムが多い。鉄分をしっかり摂ると疲れにくくなる。またカリウム効果で浮腫みが減らせる。

<オープンサンド>

 ・フランスパン

 ・ハム

 ・チーズ

 ・ゆで卵

 ・きゅうり

 ・マヨネーズ

切り込みを入れたフランスパンに具材をはさむ。

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フランスパンは外が硬めで中が柔らかいものを選ぶ。

フランスパンは形が崩れず軽くてリュックに入れやすい。

今回は、✳︎美味しいフランスパンを食べて欲しくてこのメニューにした。

✳︎日進竹山にある THE SAN ROKU GO 365 STANDのバケット

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 山ではご飯とお酒が楽しみなので、合宿の時は重い荷物に加えて、更に重い食料を持たせてしまって申し訳なく思っております。重い食料を持ってもらう代わりに食材選びは疲労回復効果のあるものにこだわっています。                






# by toyotaalpine2 | 2020-02-07 08:00 | 山への想い

山への想い/森川

 大学に入学した当時、「文学部の学生なら当然たしなむべき」3つのことがあった。ジャズ、映画(古典)、そして「登山」だった。とはいうものの、周囲に山登りしている友人はおらず(ジャズ、映画、麻雀に浸っている者はいたけど)、私もインドア文科系の学生として、身体を動かすよりジャズ喫茶の片隅で煙草を吸いながら何時間もぬくぬくと過ごしているほうが心地良かった。
 山への思いが湧き上がったのは、50歳前後になってからだ。当時、「(自分の人生の範囲内で)世の中の美しい物は見尽くしたのではないか」という気が(傲慢にも)していた時期だった。海外も十分過ぎるほど行ったし、音楽もジャンルを問わず聴き漁った。本も絵も十分過ぎるほど味わった、これ以上世の中で自分が見つけられる「美」はあるのか、しきりにそんな気がしていた。そんな時、何気なしに訪れた上高地で穂高の連なりを見上げたとき、「登りたい」という気持ちが唐突に、強烈に湧き上がった。世界には、自分のまだ味わったことのない所があることを、直感的に教えてくれた経験だった。
 それから山岳会に入って5年。仕事の関係でなかなか数はこなせないが、それでも息をのむような山の美しさを知る機会は味わわせてもらった。大天井岳から見た山の連なり、冬の八ヶ岳、南アルプスのボリューム感のある山の重なり、全てがそれはもう荘厳で美しくて、いまだにその時の呆然とした気持ちを忘れることは出来ない。
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 自分は、山を「神様の見る(居る)場所」だと思っている。登山は、神様が見ている風景を、人間がチラ見する行為なのだ。だからこそ、長居は出来ないし、時には神の怒りに触れるのだ。山に登るには、本当に神様の居る場所に辿り着くには、謙虚さと入念な準備が必要なのだ。そして、それを教えてくれたのが、山岳会だった。
 本格的な「山ヤ」メンバーの多い中、自分のようなど素人(今もだけど)を迎えてくれ、そして無数と言える山の楽しみを教えてくれた豊田山岳会には、本当に感謝している。そして、自分はこれからも山に登り続けるのだと思う。恐らく死ぬ間際に見る人生の「走馬燈」が、呆れるほどに山の風景で埋め尽くされるまで。
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# by toyotaalpine2 | 2020-02-07 07:00 | 山への想い

私が山に.../明珍

 子育てが終盤に差し掛かり、またお母さんから私個人に戻る日が近づいて来ると思った私は、やりたいことリストを作り、にやにやしながら今後の人生プランの計画を練っていた。
 その前に一つ。同じような境遇の方には分かっていただけると思いますが、収入の少ない主婦は、うちから出て何かするのにたくさん壁があるのです。元々私の生命線である旦那様は、私に専業主婦を望んでおられて、おとなしくお裁縫やお菓子作りをして過ごしていて欲しかったのです。そんな生活も大好きではあったのですが、15年もやっていればそろそろ違うことがしたくなります。
 子育ての大変な時期が終わり、私が体力を持て余し動物園の白熊のようになると、手に負えない、と思ったのでしょう。「家事を一通りやるのであれば好きにしていい」と言ってくれました。
 家族の承認も得て、晴れて自分時間を作れる様になった私は、広報とよたの公募から「豊田山岳会」を見つけだしたのです。"
 窓口である、人の良さそうな磯部さんの声に安心して集会に見学に行ったのですが、、、
 第一印象は「思ってたのと違う!」でした。
 広報とよたに載っているのだから、初心者でも大歓迎の、おじいさんおばあさんがほのぼのと猿投山や鳳来山に登っているサークルだと思っていたのですが、そこには今まで交流したことないタイプの強そうな方々ばかり。全員が何らかのプロの雰囲気。しかも何やら聞いたことのない専門用語が飛び交い、完全に場違い。
 しかし!気後れよりも、好奇心の方がダントツに勝ってしまった。また幸い隣に座っていた女性の羽根田さんに、自分も初めは不安があったこと、でも皆さん親切で色々教えてくれること、何とかなること等、励ましをいただき、次週入会することに。"
 入会してからは今思い返しても恥ずかしい事ばかり!
 右も左も分からない、山の名前も猿投山、鳳来山、富士山くらいしか知らない超初心者の私に皆さん根気よく親切に教えてくださったのですが、その後入会してくる方々に私ほどの初心者はおらず、今思うとさぞ扱いが難儀であっただろうと察し、深く感謝しております。"
 今は、山で遊ぶということは登るだけではなく、岩登りを楽しむ人、山スキーを楽しむ人、トレイルランを楽しむ人のように、楽しみ方は人それぞれ。危険が伴う遊びは、それなりに勉強、トレーニングがいること。山頂で美味しいものが食べたければ事前のシュミレーション、準備、そして当日重たい荷物を運ぶこと(素麺食べるのがあんなに大変とは!)。まだ失敗することも多いですが、上手く出来た時の嬉しさ。
 そして嬉しい誤算。今まで生きてきて散々「体力だけ無駄にある鈍くさいやつ」というのが周りから私への評価だったのですが、意外にも山登りに必要な身体能力は備わっていたこと。
 など色々分かって来ました。
 自分のことがよく分かってなかった頃はのんびりハイキングみたいな登山をしようと思ってたのに、今一番面白いのは、疲れるまでただひたすら登ること歩くこと、山ご飯を作ること、そして沢登り!"
 大袈裟ではなく、山岳会に入ってから人生変わりました。
 何かにつけて自信がなかったのですが、やってみて出来て、先輩に褒められて自信をつけ、初心者の友達を山に連れて行き感謝され、知らない人に話しかけられ「豊田山岳会に所属してます」と答えると「すごい!」と言われ改めて先輩たちの偉大さを感じ、そんな方々の仲間に入れてもらえている幸運をかみしめています。
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↑先輩方に初めて連れて行ってもらった百名山、燕岳。感激。
また、山行の行き帰りの雑談などで、先輩方の面白い話が聞けるのも楽しみです。それぞれ皆さん素敵な濃い人生を歩んでおられて「あんな風に歳を重ねていきたいな」と学びも多いです。
 今後の目標としては、まだやっていない憧れの山頂テント泊。満天の星空と雲海の朝を体験すること。
 まだ家族に一応必要とされているので、一泊するのも事前準備などが大変でなかなか実現するのは難しいのですが、普段手を抜かず家事をして、気持ちよく送り出してもらえるよう頑張ります。
 誰かが言ってましたが、山登りするのに一番大切なのは、装備より体調より天気より、『嫁の機嫌』だそうで。。うちの場合『家族の心情』になりますが、感謝の気持ちを忘れずに出来る範囲で程々にチャレンジしていきたいです。
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↑初めて買った山装備。思い出深いお気に入りの山靴です。ボロボロだなー笑。

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↑生きた歴史森田さんと♡勉強になります。

# by toyotaalpine2 | 2020-02-07 05:00 | 山への想い

山がすき/小澤

木漏れ日と草の薫りと水の音がすき

挑戦と失敗と発見
汗と涙
山飯とお酒
そして笑顔

山には、
わくわくとドキドキがたくさん
だから山がすき

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# by toyotaalpine2 | 2020-02-07 04:00 | 山への想い